みられる異常はなにか?
心室中隔肥厚
心室中隔の基部の肥厚は心機能の正常な患者にもみられ、加齢とともに頻度が上昇する。それ自体が病的なものではないが、救急外来などでは左室収縮能の評価を妨げる要因となる。左室収縮能の指標としてEPSSがあるが、中隔肥厚部は僧帽弁前尖が開放時に近接する部分であり、肥厚のある患者ではこの指標が過小評価される。(関連動画:#66)
発熱、呼吸困難。みられる所見はなにか。
呼吸困難。みられる所見はなにか?
意識障害。頚部エコー。考えられる疾患はなにか?
心窩部痛。みられる所見はなにか?
急性虫垂炎
急性虫垂炎の超音波による検出感度にはばらつきがあるが、径が6-7mm以上、圧迫して虚脱せず、疼痛部位と一致することが重要である。虫垂炎の評価には、根部から盲端まで全領域の観察が望ましい。この画像のように、先端の腫脹は目立たないが、根部付近が腫脹している虫垂炎も存在する。一部のみを観察して満足しないように注意が必要である。(関連動画:#10)
視野異常。考えられる疾患はなにか?
硝子体出血(後部硝子体剥離)
眼球エコーは網膜剥離の診断に非常に有用である。網膜は鋸状縁と視神経鞘で固定されており、剥離が起こるとこの間の部分が線状構造物として硝子体領域に浮遊し、眼球運動に連動する。鑑別すべき病態にこの例でみられる硝子体剥離(後部硝子体剥離)/硝子体出血がある。硝子体は視神経鞘の部分で固定されていないため、剥離や出血が起こると眼球内部を漂う構造物として描出される。(関連動画:#7)
外傷。ショック。みられる異常はなにか?
傍結腸溝の液体貯留(腹腔内出血)
外傷の出血源検索で行われるFASTでは、肝腎間や脾周囲、膀胱結腸溝/Douglas窩を検索するが、出血量が多い場合にはこの例のように肝臓下端から尾側にかけて結腸の周囲(傍結腸溝)にも液体貯留を生じる。出血量は多いことが示唆され、通常は何らかの止血介入が必要になる。
みられる所見はなにか?
頚部エコー。みられる異常はなにか?
静脈内血栓
内頚静脈からの中心静脈カテーテルの挿入は、リアルタイムエコーガイド下に行うことが推奨されているが、カテーテルが留置されていたことがある血管では時として、プレスキャン時にこのような静脈内血栓がみられることがある。血栓を生じている中心静脈へのカテーテル留置は原則として避けねばならないため、長期にカテーテルを留置していた静脈への再挿入などでは注意して観察すべきである。
測定している指標はなにか?
TAPSE
右室の収縮能は左室と比較してやや難しいが、右室は心尖部ー心基部方向の収縮が主であることから、心尖部四腔像での僧帽弁輪部の画面上下方向への運動距離を指標としてEFを推定する。Tricuspid annular plane systolic excursionとよばれるこの指標は、17mm未満であれば右室収縮能の有意な低下とみなされる。但し右室の三次元的な駆出量を一次元の指標に落とし込んだものであるので、17mm以上であったとしても必ずしも正常なEFを保証しない点に注意が必要である。(関連動画:#66)

