「ロキムコ」
いま勤めている病院に赴任して、この言葉を初めて耳にしました。当初は「何のことだろう?」と思っていましたが、これまでにもロキソニン(ロキソプロフェン)とムコスタ(レバミピド)を同時に処方している医者を目にしたことは他の病院でもありました。ところが、この病院では、ERでロキソニンを単剤で処方しようとすると、看護師さんまでもが
「ロキソニンだけで良いですか?」
「ムコスタは良いですか?」
などと聞いていくるので、大変驚きました。この病院では、看護職領域にまで、ガラパゴス化した診療が浸透しているのです。
ロキソプロフェンとレバミピドを同時処方する場合、恐らくは胃粘膜の保護作用を期待して処方しているのでしょう。自分が処方したNSAIDのせいで、患者さんが後日吐血して入院になってしまったら、それは嫌な気持ちになります。では、当のレバミピドには期待されるような効果があるのでしょうか?
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