満足の基準のすり替え

自分の純粋な興味に従って取り組んでいたはずなのに、いつの間にか結果を出すことが満足を感じる基準になってしまっている。知識を得る過程に喜びを感じて勉強していたはずなのに、満点を、1位を取らないと満足できなくなる。仕事上の課題を興味から考察していたのに、意見を表明して賛同してもらえないと満足できなくなる。本当の意味で人を愛していたはずなのに、お返しが貰えないと満足できなくなる。こうして、心の声を段々と聞けない人間になっていく。

これらは全て、過程主義から結果主義への置き換えであり、「在ること」から「成ること」への置き換えである。「成ること」から得られる快感は強烈で、これに取り憑かれたものは容易に結果主義に陥る。学童への競争の奨励は、それまで過程主義者だったものを次々に結果主義者に変えていく。